東京電力の領収証をダウンロードする、の続きです。
電気料と同じく、NTTの電話料金の請求書・領収証の発行もウェブサイトからダウンロードするのが原則だそうです。
電話料金(フレッツ光の利用料金を含む)の請求書は、NTT西日本から送られてくる場合と、NTTファイナンスから送られてくる場合があります。
どのような基準で分けられているのかはわかりません。
NTT西日本のみ利用していて、NTTコミュニケーションズやNTTドコモを利用していない場合でもNTTファイナンスから請求されていることがあります。
NTTファイナンスの会社沿革を見ると、2012年7月からNTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ及びNTTドコモの料金請求・回収事業を始めたそうです。
それ以前はNTT各社がそれぞれ料金を請求していたでしょうし、今も一部でそれが残っているということでしょうか。
NTT西日本、NTTファイナンスともに紙での請求書・領収証は今までどおり送られてきます(後述するMyビリング又はWebビリング登録で請求書が送られて来ていない場合を除きます)。
(以下引用)‟ご利用料金のお支払いのためにお送りしている「請求書」または「口座振替のご案内」につきましては、従来どおりの様式で引き続き書面でご提供させていただきます。”(引用終わり)
(NTT西日本「よくある質問」より引用)
(以下引用)“毎月のご請求書等※は、従来どおりの様式で引き続きご提供いたします。
ただし、仕入税額控除に必要な「登録番号」などは記載しておりません。
※「口座振替のご案内」「ご利用料金のご案内」を含む”(引用終わり)
(NTTファイナンス「よくある質問」より引用)
しかし、それらはインボイス(消費税の適格請求書等)ではありません。
繰り返しますが、インボイスが必要な場合は各社のウェブサイトからダウンロードするのが原則だそうです。
適格請求書等保存方式(インボイス制度)について|固定電話・加入電話の料金ご案内|加入電話|NTT西日本 (ntt-west.co.jp)
ビリングはbillingで、billのingということで請求書作成という意味です。私は最初、リビングと読み間違えていました。リビングならくつろげるのですが。
NTT西日本のインボイスはNTT西日本の「MYビリング/適格請求書サイト」からダウンロードするそうです。Myビリング (ntt-west.co.jp)
MYビリングとなっていますが従来からの電話料金を照会するサイトであるMYビリングとはID、パスワードが異なるそうです。
法人の場合は郵便でこのID、パスワードが送られてきますが、個人の場合は自分で申し込みます。
個人契約では事業者と一般家庭の区別がつかないということかもしれませんが、個人でも「事務用」回線契約の事業者には送ってほしい気がします。
同じ請求書で複数回線契約の場合は「Bizビリング/適格請求書サイト」からのダウンロードになります。
こちらは法人、個人を問わず、ID、パスワードを郵送してもらえるようです。
適格請求書等保存方式(インボイス制度)のご案内 | ビリングサービス | NTTファイナンス株式会社 (ntt-finance.co.jp)
そもそも電話サービスを提供していないNTTファイナンスがインボイスを発行できるのかという疑問がありますが、「代理発行」が認められているそうです。
(以下引用)‟「適格請求書」は、売り手とは異なる別の者が売り手に代理して、売り手の氏名又は名称及び登録番号を記載した適格請求書を買い手に対し交付する「代理発行」を認められております。
NTTグループでは、毎月のNTT各社のご利用料金をNTTファイナンスからご請求している場合は、NTTファイナンスがNTT各社を代理して提供させていただくこととしました。”(引用終わり)
これは「媒介者交付特例」というものです。amazonのマーケットプレイスと同じですね。媒介者交付特例は請求書発行・集金業務だけを行う場合にも使えるのですね(発見)。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/qa/01-08.pdf
さて、先述のとおり、NTTファイナンスも従来どおり紙での請求書を送ってくれますが、それはインボイスではありません。
インボイスが必要な場合はNTTファイナンスの料金照会サイト「Webビリング」への登録が必要です。
NTTファイナンスで「Webビリング」を利用するには、ID、パスワード、メールアドレスのほかに「お客様電話番号等」が必要です。
(Webビリングの追加認証ページ)
この「お客様電話番号等」は電話番号ではありません。
この「お客様電話番号等」は請求書に書いてある10桁の番号で、英語では「BILLING NUMBER」と書いてあります。
だったら請求書番号と言わないのか ( `―´)ノ
私はここに電話番号を何回も入力して、悶絶しました ((+_+))
皆さんはお手元にある紙の請求書を見てください。
もしNTT西日本の「Myビリング」に登録しているなどで紙の請求書がない場合は、NTT西日本に電話かメールでお問い合わせください。
(Myビリング/適格請求書サイトのログイン画面)これなら悶絶しない。
令和6年1月1日から電子取引データの電子保存が義務化されます。
しかし、NTT関係では従来どおり書面の請求書が発行されますので、インボイスの保存がいらない、消費税で簡易課税を選択している事業者や、免税事業者は今まで通り書面の請求書を保存しておけばよいことになります。
一方、消費税を差引計算(本則課税)で申告している納税者はインボイスを電子保存することになります。
書面でのインボイス発行については、NTT西日本もNTTファイナンスも「お問い合わせください」としています。
連絡すれば書面でインボイスを発行してくれるだろうと思いますが、どうでしょうか。
消費税法第57条の4第1項では適格請求書発行事業者は交付を求められた場合はインボイスを交付しなければならないと規定しています。
他方、同条第5項は書面に代えて、電子データでインボイスを提供することができるとも定めています。